阿蘇へ移住 そして阿蘇での暮らしを綴る

第十二回

新たな始まり

氷点下の気温から次第に温かく感じる朝が多くなる3月。厳しい真冬の寒さが和らぎ、草花が咲き始め、吹き抜ける風は春の匂いが漂い始める。そんな3月の阿蘇は、草原を維持するための大規模な行事“野焼き”、全国から集まった旅人を毎年引き連れ、参加してはその神事の雄大さに参加者が驚く“阿蘇神社の火振り神事。これを見ると春を実感”火文字焼き“など、阿蘇の春を感じる行事が多く待っている3月。

卒業、進学、就職、新たなスタートが始まる月でもあり、多くの人が期待に胸を弾ませてこの春を迎えるだろう。私もこの3月から新たなスタートをきる。それは、阿蘇へ移住して5年、その間の基礎として全国から阿蘇を訪れた方々に、内牧や阿蘇の情報を伝える事により阿蘇のファン=リピーターを増やす拠点「阿蘇ライダーハウス」を移転した。移転先はこれまでと同じ内牧。1、2月の間に全国から多くの仲間達が引っ越し、改装など手伝ってくれた一軒家がこれからの拠点となる。地域の取り組みも積極的に参加をする事で、より地域に密着できればと思う。

思えば阿蘇を訪れた当初、誰一人知り合いもなく、ただ自分の好きな阿蘇の魅力を多くの人へ伝えたい。その思い一点から始まり気がつけば、表面ではわかり難い内牧を分かり易くエスコートする“うちのまき案内人”、内牧商店街の隠れた魅力を表に出す工夫として、その季節の旬の素材をテーマに、各お店が一店逸品を用意する取り組み“Tomaっとべりーな街”は3年目を迎える。阿蘇の情報発信源として、さまざまな業種が集まり、毎日更新のホームページで阿蘇の魅力を全国へ発信する“阿蘇どまんなか局”などを築いて行ったこの5年は振り返る余裕もなく月日は流れてきた。又この一年間、熊本県内は勿論、福岡辺りなどからも街づくりについてのお話をさせてもらう依頼が増えてきた現状。このコラムを通じて多くの方とも縁が出来た。

多くの仲間、周囲の多くの協力が繋がる事が今に至る。今はそんな周りに感謝する気持ちと、まだまだこれから本当の阿蘇を知ってもらいたいと言う思い。それは、人と言う魅力がより元気になる事により街全体、阿蘇全体が活気づく事。それには時間が必要、少しづつ形になる様に、仲間達と一緒に取り組んで行く。この一年間、コラムを通じ沢山の出会い、お言葉、ご愛読ありがとうございました。これからも、私自身が阿蘇を楽しみながら、大好きな阿蘇の魅力を末永く発信して行きます。そんな、阿蘇の大地でお待ちしています。

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