阿蘇へ移住 そして阿蘇での暮らしを綴る

第十回

新年

阿蘇へ移住して来て5回目の正月を迎えた。年末年始は、全国から阿蘇ライダーハウスへ集まった常連を中心とした多くの仲間達と賑やかに過ごした。

毎年顔を出す人、初めて訪れた人、月日を追う事にその出会いが多くなる。新年を迎えたと言う事は、それだけ出会いを積み重ねている事だと実感する。出会いこそ何よりの財産。今年も多くの出会いを大切にしたい。

「本年も宜しくお願いします」普段お世話になっている人の所へ出向き、その挨拶周りをする事から新たな年は始まる。家々には門松、しめ飾りが出迎えてくれ、時代が変わっても新年を祝う風習にほっとすると同時に、身も引き締まる思いだ。思えば阿蘇へ来た最初の冬、水道管が凍結する氷点下の気温、あまりの寒さに驚きここは本当に九州?と幾度となく思った。九州は暖かいイメージがあったが、阿蘇で暮らし始めて山の気候を体感。今ではそんな寒さにも慣れ、逆に寒くならないと阿蘇の冬を感じない程に阿蘇の冬を心待ちにしている。

それは、寒いからこそ、阿蘇の自然は格別な光景を見せてくれる事に大きな期待があるからだ。今ではその存在を多くの人に知られる一の宮町“古閑の滝“この滝は、例年この時期になると落差100mの滝全てが凍る。毎年必ず訪れては、力強いその姿に圧巻され自然の芸術に感動する。

あまり知られていないが、同じ頃”仙酔峡“へ行くと小川を流れる水が凍てつき、それが大きな”氷柱“と変化した姿を見せてくれ、まるで時が止まったかの様な静寂の中に迫力ある姿に冬の阿蘇の力強さを感じる。草千里周辺では冷え込みの強い早朝”樹氷“と言う芸術作品をみせてくれる。

この阿蘇ほど春夏秋冬、朝昼晩のメリハリがはっきり観れる所はそうそうない様に思う。生活していると、月日の流れと共にいつの間にかそんな魅力を忘れがちになるが、阿蘇を訪れた人にそんな魅力を伝えるためにも、まずは自分が今年も積極的に阿蘇を楽しもうと思う。

さて、自然の魅力だけではない、お正月気分も抜けた頃。早くも内牧では人の活気がみなぎる取り組み“Tomaっとべりーな街”が始まる。今回のテーマはこの時期旬の“いちご”。1月15日~3月末までの間、17軒がテーマに沿った工夫を凝らしたイチゴの逸品を用意する。泊まる(止まる)とべりーグッドな街の名は、日々の積み重ねがいつの間にか通算9回目を迎える。今年も阿蘇の自然を含めた魅力を伝えるには欠かせない“人”が中心となりおもてなしをする、より魅力ある形を目指す一年が始まった。

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