阿蘇へ移住 そして阿蘇での暮らしを綴る

第七回

雲海

キーンと張り詰めた10月の空気に、いつも以上身体が軽く感じ、ワクワクするこの季節。そんな秋の阿蘇はコスモス、バラ、遅咲きひまわりが咲き、風と花の匂いがなんとも言えない季節感を与えてくれる。身近な風物詩としては、早くもコタツが登場する我が家。それ程、朝晩の寒暖の差が厳しくなる頃でもある。

そんな冷え込みの賜物として、この広大な阿蘇の平野部全てが“雲の海”に覆われる、自然が作り出す“雲海”がある。その景色を大観峰から眺めると、人を圧巻させる自然の絵画が目前に広がる。

一年の中でも、秋が最も雲海を見る事が出来る雲海ベストシーズン。2年前の秋より阿蘇市の宿に宿泊した方を対象に、早朝の大観峰へ専用バスにガイド同行で行き雲海を見る“雲海ツアー”が阿蘇観光協会の取組みで行われている。阿蘇に惚れて移住をして来た理由を一つだけ挙げてと言われた時、迷わず“阿蘇の雲海” と答える私。それだけ、阿蘇の雲海が好きで、その魅力を多くの人へ伝えたい思いが幸いしてか?雲海ガイドには毎年私が任命され、今年も雲海ガイドとして同行する。

雲海を見た時の参加者の顔は笑顔!笑顔!しかしながら、雲海はなかなか見れる物ではなく、一ヶ月のツアー中に雲海が見れる確率は例年4,5日程。そこで必要な雲海ガイド、眠い目をこすりながら、各宿からバスに乗り込んだ参加者に、雲海の発生条件、一年で何日位雲海を見れるか?クイズ、対話形式で参加者と会話を楽しみながら、雲海のうんちくを話す。

期待に胸を高める参加者、その上で雲海を見れたら申し分ないのだが、雲海の見れない時こそ、参加者に来て良かったと思ってもらえる工夫がガイドの見せ所。早起きは3文の得と言う事で、まずは早朝の自然の空気、そして目前に広がる阿蘇の大自然を、ホット珈琲を飲みながら説明、そして帰りの道中では各お宿チェックアウト後に役立つ、阿蘇の穴場情報を手作りマップと共に説明。すると、雲海を見に訪れたはずの参加者は「ふんふん、これはガイドマップには載ってなかった」いつの間にやら雲海を見る事から、チェックアウト後の阿蘇の楽しみに期待を寄せてバスを降りて行く。

今年も、雲海ツアーは10月1日~31日迄、雨天以外は毎日行われる、早起き苦手な私には毎朝の早起きは辛いのも事実だが、参加者が喜んでくれる表情に眠さも吹き飛ぶのも事実。今年も張り切って阿蘇の自然芸術へご案内をしよう!

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